草演劇という考え方

 草野球やフットサル、バスケの1on1や3on3のようにもっと手軽に「演劇すること」を楽しんでもらうにはどうするか。

 空き地やコートがあればそれでいいということにはならないのが演劇の難しさでもあると思う。とは言え上記スポーツも試合ではなく練習であれば特に球場もコートも必要がないわけで、試合の時に場所があればいいというのは演劇と同じことであるとも思われる。

 

 過去の参加していた団体の公園では、年1一日1回だけという感じの公演ばかりだったが、かなり贅沢な話であったように思う。無料公演ということもあるし、一発勝負ということで集中力は高まるのかもしれないが。

 

 現在はまたやりたいなぁという思いと草演劇への構想を練っている。

 現在のところをまとめてみると、

 

①公演固定作品を3つくらい決める。

 私の場合であれば、「オズのまほうつかい」「ピーター・パン」「Vicky!」の三作品だろう。

 

②固定作品を③年おきに繰り返す。

 この書き方であっているだろうか。1年目を「オズのまほうつかい」2年目は「ピーター・パン」3年目に「Vicky!」という感じで4年目に再びの「オズのまほうつかい」となるのである。固定作品を繰り返し行うことで衣装やセットの費用などを浮かすことが出来るし、スタッフの練度も上がる。スタッフの質こそが舞台の成功の秘訣と言っても過言ではないと思う。素晴らしいスタッフが参加する舞台はハズレがない。

 もちろん1作品だけをずっとやるというのも悪い話ではないように思う。しかし、「育ったスタッフと共にいつか新作」をと思ってしまうのも人情だろう。

 

③会場費はきちんと支払う。

 地域活動や無料公演である場合、公民館などは減免をしてくれることがある。とてもありがたいしお金のない団体は助かるが、長い目で見ると大きなマイナスである。公民館も疲弊していくからだ。きちんとチケット代を取ってきちんとお金を出し、設備を揃えてもらったほううがどちらにとっても幸福だろうと思う。

 

④誰にも文句を言わせない。

 勝手な指示を出す人間は参加させない。これは本当に大事なことである。指示をされる側が混乱するので勝手な指示を出した人間はさっさと辞めさせるべきである。

 そして、誰にも文句を言わせないためには自分の金でやるべきなのである。

 

⑤成長したときに固定作品と新作の公演をする。

 問題は長時間。2時間物を2本やったら1日がかりの大仕事になる。ただこれは時期をずらせば可能だろう。

 

子ども食堂と提携する。

 モチベーションの高い子を勧誘する。誰かに言われてやる子は勧誘しない。むしろきちんとオーディションをしたほうがいいかもしれない。なお、参加費は取らない。誰からも取らない。だからこそ敷居は高くしたほうがいいのかもしれない。

 費用面をどうするかだが、④のときに書いたように自分の金でやるべきなのである。

 そのため、初期費用がどうしても必要になるだろうと思う。公演までこぎつければチケット代やグッズ、公演のデジタル配信などで集金が可能である。

 

⑦熱意のある人材を呼び込む。

 組織を運営していく以上、お金は必要になる。皆それぞれに暮らしがあるのだからそれを守らなくてはいけない。

 でも、私のような演劇バカの中には「燃費が良い」人がいる。少ないお金でも何かやりがいを感じて頑張っちゃう人間がいる。あまりに無いと私みたいに突如正気に返ることがあるのだが。

 

 ということで、劇団四熊ではお手伝いさんや熱意ある人材を募集しております。

 現状すぐに何かをやるというつもりもないのですが。