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よどみの里 第十四場
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第十四場
山道。僧とスミと吾朗太が歩いてくる。
スミ 法師様。オラたち都に行っても大丈夫なのか?
僧 なあに働くところと住むところをまとめて紹介してやろうと言うのだ。遠慮をす
るな。
吾朗太 ありがとうございます。
僧 主人はちょっと偏屈だが、時期になれるであろう。多少の我慢は必要だぞ?
スミ はい。
歩き出す三人。三人が去ると、遅れて与一がやってくる。
舞台中央で立ち止まる。客席の遠くを見つめる。
与一 村はもう見えないか。
手を合わせる。
そして、再び三人を追いかけていく。
幕
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